ピジョンのベビーカーでずり落ちる対策|原因と効く工夫
ピジョンのベビーカーで赤ちゃんがずり落ちる、前ずれする……。
ベルトの締め方を変えても、腰ベルトや股ベルトを調整しても、なぜか姿勢が悪い感じになる。
レッグレストやフットレストが短い(または無い)モデルだと、脚がぶらぶらして余計に不安になりがちです。
私も保育の現場で、軽量で押しやすいB型(ビングルみたいなタイプ)ほど「ずり落ちる対策が知りたい」という声をよく聞いてきました。
結論から言うと、ピジョンのずり落ちは不良や欠陥というより、軽量・コンパクト設計ゆえに姿勢サポートが弱く出やすい現象です。
だから対策は、ただ締め直すより、シートクッションやバンパーバー(アームバー)などの補助と、リクライニングの使い方、月齢や腰すわり・体格に合わせた割り切りが近道かなと思います。
- ピジョンでずり落ちやすい構造の理由
- ベルト調整だけで改善しにくいパターン
- ピジョンで効果が出やすい姿勢補助のやり方
- 月齢・体格で向き不向きを見極める目安
ピジョンのベビーカーがずり落ちる対策:原因
まずは原因を短く整理します。
ピジョンのベビーカーは「軽い・小回り・たたみやすい」方向に振っているモデルが多く、その分、姿勢保持は“親が整える事”になりやすいです。
ここを押さえると、対策がスッと決まりますよ。
ピジョンのベビーカー前ずれの正体
ずり落ち=赤ちゃんが勝手に滑っているように見えますが、実際は骨盤が前に逃げて浅座りになることで起きるケースが多いです。
浅座りになると、背中が丸くなり、肩ベルトが引っ張られてもお尻が前へ前へ……と動きやすくなります。
保育士目線でよく見るのは、脚の重みが“引っ張り役”になっているパターン。
脚がシートから浮いたまま(足場がない)だと、太もも〜ふくらはぎの重さが前方向にかかり、結果としてお尻がずれていきます。
だから「背中の滑り止め」だけやっても、脚がぶらぶらなら再発しやすいんですよね。
前ずれのサイン:お尻が座面の奥に入らない/背中が丸い/顎が引けて苦しそう/肩ベルトが首に寄る。こうなると、赤ちゃん自身もしんどくてグズりやすくなります。
軽量設計と姿勢サポート不足
ピジョンの魅力は、なんといっても軽量・コンパクトで取り回しがラクなところです。
電車や階段、狭い玄関、抱っこしながらの収納……生活導線が忙しい家庭ほど助かります。
ただ、その設計思想の裏側として、“座らせたら勝手に安定する”座面の深さや包み込みが控えめなモデルもあります。
特に軽量B型は、座面が浅めに感じたり、背もたれの形状がシンプルだったりして、身長が伸びた時期に前ずれが目立ちやすいです。
商品の不良ではなく「軽さの代償」として起きやすい現象、という理解がいちばん大事です。
責めるべきは親でも赤ちゃんでもなく、設計の方向性の違いなんですよ。
レッグレストなしでずり落ちる

レッグレスト(足置き)が無い、または小さいと、脚がぶらぶらして体が安定しません。
脚が宙に浮くと、太ももの付け根が座面の角に当たりやすくなり、赤ちゃんが姿勢を変えようとしてお尻が前に動くこともあります。
特に1歳前後〜2歳手前は、体重も増えて脚も長くなる時期なので、レッグレストが足りない=前ずれが出るが起きやすいです。
ここは「ベルトを締めればOK」ではなく、足場づくりがポイントになります。
注意:タオル等で足場を作る場合でも、絡まりやすい長いひもや、赤ちゃんの顔にかかる位置の布は避けてください。固定するならブランケットクリップなどを使い、必ず様子を見ながら短時間で試すのが安心です。最終的な安全判断は、取扱説明書と公式情報をご確認ください。
ベルト調整でも解決しない理由
「ベルトの締め方が悪いのかな?」と考えるのは自然です。
もちろん装着不良は危険なので、見直しは必須。
でも、ピジョンでずり落ちが続く場合、締める方向がズレていることが多いです。
ありがちなのが、肩ベルトを先にギュッと締めてしまうこと。
するとお尻が奥に入っていない状態のまま固定されて、骨盤が前に逃げていきます。
締める強さより、座らせ方(お尻を奥へ)→股ベルトを支点→腰→肩の順番が大事です。
それでも滑るときは、そもそも「足場がない」「座面が浅い」「服がツルツル」「リクライニング角度が合ってない」など、ベルト以外の要素が主因になっている可能性が高いです。
A型B型と月齢体格の限界

ここはハッキリ言います。
月齢・腰すわり・体格に合わないと、どんな対策でも限界があります。
B型は基本的に、おすわりが安定してからが前提になりやすいです。
腰すわり前に無理すると、前ずれだけじゃなく、姿勢が崩れて疲れやすいこともあります。
逆に、1歳前後で体が大きくなってきたのに、座面が浅めの軽量モデルを“長時間”使うと、前ずれが出て当たり前になりがちです。
ベビーカーは万能ではなく、生活スタイルに合わせて「合う・合わない」が出る道具です。
タイプ選びの全体像は、同じサイト内の以下の記事も参考になります。
そして、アップリカのベビーカーのずれ落ち対策と併せて掲載しているベビーカー全体のまとめ記事も用意しています。
それが「アップリカのベビーカーのずり落ちる対策!快適で安全なお出かけ術」です。
そして、メーカー別のずり落ち対策もあります。
コンビのずり落ち対策は「コンビのベビーカーでずり落ちる対策完全版」、そしてサイベックスのずり落ち対策は「サイベックスのベビーカーでずり落ちる対策は7割が時期判断」でそれぞれ確認してください。
ピジョンのベビーカーがずり落ちる対策:効く工夫
ここからは、ピジョンで効果が出やすい“姿勢補助”に絞っていきます。
汎用的な小技は最小限にして、ピジョンの設計思想(軽量・コンパクト)を前提に「割り切って快適にする」方向でまとめますね。
クッションで前ずれを止める
ピジョンのずり落ち対策で一番手応えが出やすいのは、シートクッション(シートライナー)で“お尻の位置”を固定する方法です。
狙いは、滑り止めよりも「深く座れる形」を作ること。
背中側に薄いクッションが入るタイプや、立体形状で骨盤が立ちやすいタイプだと、浅座りが減りやすいです。
冬場の厚手アウターやツルツル素材は、摩擦が減ってズルっといきやすいので、服の素材とシートの相性をクッションで補うイメージが近いです。
汗やおしっこでシートが湿っていると滑りやすいので、こまめな交換も地味に効きます。
- 立体タイプのシートクッションで“お尻が奥に入る形”を作る
- 背中〜腰に薄いパッドを足して骨盤が立つようにする
- 滑り止め素材は「補助」として使う(それだけだと戻りやすい)
なお、商品選びはサイズやベルト穴位置の相性があるので、購入前に必ず取扱説明書と公式情報で対応可否を確認してくださいね。
バンパーバーが姿勢保持に効く
バンパーバー(アームバー)は、ピジョンのずり落ち対策でかなり現実的です。
理由は2つあって、1つは赤ちゃんがつかまれる“支点”が増えること。
もう1つは、万が一体が前に出たときのストッパーになりやすいことです。
保育の現場でも、手で何かを持てると姿勢が安定する子は多いです。
バーがあると、体幹が弱い時期でも「自分で支える」がしやすくなるんですよね。
コツ:バーは“前に引っ張るため”ではなく、“もたれたり握ったりするため”に使う感覚。ベルトの補助として考えると安全です。
フットマフで脚抜けを防止

フットマフ(寝袋タイプのカバー)は、寒さ対策のイメージが強いですが、ピジョンの前ずれ対策としても役立つことがあります。
ポイントは、足元が包まれることで脚が暴れにくくなり、脚の重みで前に引っ張られる力が弱まること。
特にフットレストが短い時期は、足場がなくて不安定になりやすいので、足元を“固定しすぎず、落ち着かせる”用途で使うとハマることがあります。
注意:フットマフを使っても、ハーネス(肩・腰・股の5点式)は必ず装着してください。カバーは転落防止具ではありません。対応年齢・装着方法は各製品とベビーカーの公式情報を必ず確認し、迷う場合は小児科や販売員など専門家に相談してください。
使う人を選ぶ設計の割り切り
ピジョンは「軽さ」「コンパクトさ」「押しやすさ」に強みがある一方で、モデルや体格によっては姿勢サポートが“濃くない”ことがあります。
だから、私はピジョンを使う人を選ぶメーカーだと伝えています。
例えば、短距離移動が中心で、抱っこ紐と併用して乗る時間が短い家庭なら、軽量B型は最高にラクです。
でも、長時間のお散歩や、眠ったままの移動が多いなら、もっと包み込みの強いモデルの方がストレスが減ることもあります。
生活導線や優先順位の整理は、以下の記事がかなり役に立つと思います。
「ずり落ちる=失敗」ではなく、選び方と使い方の相性の問題として捉えると、気持ちもラクになりますよ。
ピジョンのベビーカーずり落ちる対策まとめ
最後にまとめます。ピジョンのベビーカーでずり落ちる対策は、欠陥ではなく、軽量・コンパクト設計を前提にした姿勢補助と割り切りが近道です。
- 原因の中心は浅座りと脚のぶらぶら(フットレスト不足)
- ベルトは強さより順番:座らせ方→股→腰→肩
- 効きやすい補助:シートクッション、バンパーバー、フットマフ
- 月齢・腰すわり・体格で限界があるので無理しない
安全面は本当に大事なので、ハーネスは常に装着し、装着方法や使用月齢は必ず取扱説明書と公式サイトで確認してください。もし姿勢が崩れて呼吸が苦しそう、極端に嫌がる、体に当たりが強いなどがある場合は、無理に続けず、販売店や小児科など専門家への相談もおすすめです。


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