
仕事が毎日クタクタのあなた、こんな悩みありませんか?
- 仕事帰り、料理を作るのが正直しんどい…でもスーパーのお惣菜はレンチンすると衣がベチャッとして美味しくない。
- 子どもが「揚げ物食べたい!」とせがむけど、平日の夜に油を用意して揚げ物なんて、考えるだけで地獄…。
- 毎日の家事がもっとラクになればいいのに。
そんな悩みを一気に解決してくれるのが、象印のエブリノ(正式名称:EVERINO ESーGW26) です。
冷凍の魚も解凍不要でふっくら焼き上げ、揚げ物はサクッと復活。しかもフラット庫内×シリコーンコートで掃除もラクラク。
仕事終わりにセットするだけで、ほったらかしでサクサクな揚げ物が完成。料理のハードルがグーンと下がります。
私自身、このエブリノを導入してから、「自炊=しんどい」から「自炊=楽しい」に変わりました。
この記事を読めばエブリノのサイズ(18、26L)の違い、エブリノ特有の機能(サクレジ・うきレジ・レジグリ)、エブリノで使えるレシピはトーストからステーキ・焼き魚まで徹底的にレビューします。
そして、最新機種のエブリノESーGX26(正式名称:EVERINO ESーGX26)との比較。
メリット・デメリット、ネットに出ている口コミやレビューを紹介し、象印のエブリノ(正式名称:EVERINO ESーGW26)を選んでもいい理由を徹底的に書き上げたいと思います。
象印 エブリノ オーブンレンジ ESーGW26 口コミ・レビューの全体評価
エブリノの容量(18、26Lの違い)を比較
容量選びは設置場所と入る内容量に関係します。
26LのESーGW26は家族の主菜や作り置きまでを一度にこなせる汎用性があり、庫内有効寸法は幅378×奥行309×高さ201mmと公表されています。
天板占有面積に余裕があるため、ハンバーグ3〜4個を同時に焼くことが可能で、食パン4枚のトースト、グラタンの複数皿といった“一回で仕上がる”量が多くなります。
反面、本体サイズは大きくなり、上部・側面・背面・放熱スペースの確保(本体周囲に必要な空き)や、ドア開閉スペース、コンセント位置の事前確認が必要です。
18LのESーKA18は単身〜2人世帯や省スペースに向く商品で、庫内体積が小さいぶん少量調理の立ち上がりが早く、日常の温め直しでは扱いやすくなっています。
もっとも、ケーキ型やバットのサイズは入る物を選ばないといけず、ホールケーキ(15〜18cm)の出し入れや高さのある器が使えるかは、型の外寸と庫内高さを照合したうえで判断する必要があります。
レンジ・オーブンの体感性能は、容量だけで決まるわけではありません。
センサー方式(赤外線=表面温度を非接触で検知、温度センサー=庫内空気温度を検知)や、ヒーター配置、庫内材質(反射・吸収のバランス)、加熱アルゴリズムが組み合わさって最終的な加熱ムラや焼き上がりに影響します。
ESーGW26はレンジ加熱で芯温を素早く上げ、続いてグリルで表面を焼き上げる設計(後述のレジグリ)を採用しており、“量を入れても時間が読みやすい”のが強みです。
対して18Lは庫内がコンパクトなぶん、少量調理のレスポンスは良いですが、同時に複数品をこなすのは苦手です。
日常の運用では「平日にお手軽使用では18L、休日や作り置き用は26Lの大容量で」というニーズに自分の生活が近いかが選択基準になります。
項目 | ESーGW26(26L) | ESーKA18(18L) |
---|---|---|
総庫内容量 | 26L(家族向け) | 18L(単身・省スペース) |
庫内有効寸法 | 幅378×奥行309×高さ201mm | 小型庫内(型サイズの制約増) |
想定する使い方 | 主菜の同時進行、作り置き、4枚トースト | 一人分の温め、少量調理の即応性 |
留意点 | 設置スペースと重量に配慮 | 型物や大皿はサイズ要確認 |
仕様の基準値はメーカー公表情報を確認してください。(出典:象印マホービン ESーGW26 商品仕様)
「容量が大きいほど万能」というわけではありません。大容量は予熱や温度復帰に時間を要する場面もあります。設置スペース、ブレーカー容量(電子レンジは消費電力が大きい家電)、普段の分量を総合して最適解を選ぶのが満足度向上につながります。
専門用語メモ:予熱(庫内を目標温度まで上げる工程)
エブリノの特有機能(サクレジ、うきレジ、レジグリ)の魅力
ESーGW26の特徴は、日常の調理課題に直結した三つの機能を中心にしている点にあります。
レンジの内部昇温力とグリルの表面仕上げ力を段階的に連携させるレジグリ、加熱ムラの主因である底面集中を回避するうきレジ、惣菜品質をさらに美味しくするサクレジです。
これらはそれぞれ「内部温度の到達」「表面の水分制御」「熱の入射方向の最適化」を分けており、少ない操作でできます。
レジグリ(レンジ→グリル自動切替調理)
レンジ(マイクロ波)は水分子の振動による内部発熱で芯温をすばやく上げる一方、単独では表面が焦げつきにくいという性質があります。
レジグリはこの弱点を、グリル(ヒーターの放射熱)で補完。ハンバーグやチキンステーキのような厚みのある食材で、中心の生焼けを防ぎ、焼き目もつけます。
付属のセラミック角皿はマイクロ波を透過しやすく、レンジの効率を損ねにくい素材選定がされています。
うきレジ(全方位からの均一加熱)
通常のレンジでは容器底面に電波が集中し、上下面で温度差が生じがちです。
うきレジは付属の耐熱ガラスボウルを架台で浮かせ、接地面を減らしてマイクロ波を全方位から回り込ませることで、加熱ムラを抑えます。
カレーやスープ、根菜を含む煮物では、味の浸透も均一化しやすく、家族分の量でも仕上がりが整いやすくなります。
対応ボウルは付属品に限定され、容量・盛り付け高さ・ラップの扱いなど条件が細かく定義されている点は遵守が必要です。
サクレジ(揚げ物の再加熱最適化)
揚げ物の再加熱は、レンジだけだと衣がべちゃべちゃになり、トースターだけだと内部が冷たいという問題があります。
サクレジはまずレンジで芯温を上げ、直後にグリルで衣表面の加熱する二段工程で、衣のサクサク感を復元しやすくします。
量や並べ方(重ねない、適切な間隔をとる)を守れば、惣菜コロッケや唐揚げなどで高い仕上がりが期待できます。
再加熱前に余分な油やソースをペーパーで軽く除くと、加熱の工程が安定します。
付属品以外の容器を使うと、マイクロ波の反射・吸収バランスが崩れ、過加熱やムラの原因となります。
金属製や加熱非対応容器は避け、取扱条件(量・置き方・加熱段)を守ることが品質安定の近道です。
用語メモ:芯温(食材中心部の温度)
付属の専用レシピ。トーストからステーキまで活用
同梱のセラミック角皿・耐熱ガラスボウルの専用レシピは、単なる献立集ではなく機能を活かしたレシピです。
たとえばトーストでは1〜4枚に対応し、途中で裏返す必要があるとされています。
これは上火ヒーターの位置関係と熱の流れを踏まえ、焼き目を均一にするためのものです。
パンの種類や厚みによっては配置間隔を広げる、枚数を減らすなどの微調整が推奨され、過乾燥や焼きムラができにくくなります。
焼き物系では、レンジ工程で材料の芯温を整え、グリル工程で表面に焼き目をつける……という機能が明確で、ハンバーグ、グラタン、焼き魚など頻出メニューの”定型化”に寄与します。
ステーキのように表面の焼き目をつけるメニューでは、肉の厚み(目安2cm前後)、常温への戻し時間、並べ方が指定されます。
冷凍肉を使う場合は「凍ったままレジグリ」用の下味冷凍レシピを参考にするか、別工程で解凍メニューを挟むなど、工程そのものがレシピに組み込まれており、操作を増やさずに仕上げまでできるようになっています。
うきレジ対応の煮込み・スープでは、具材の切りそろえ(断面積の統一)や液量の上限、混ぜるタイミングが明示され、全方位加熱のメリットを最大化。
根菜は熱が入るのが遅いので小さめに、葉物は後入れで煮すぎを防ぐといった基本も押さえられています。
揚げ物再加熱レシピ(サクレジ)は、量・並べ方・スペースの確保が定義され、角皿の予熱不要で段取りがシンプル。
衣の厚い惣菜やソースが付着したものは、加熱前に余分な油・水分を軽く除去することで、グリル段での加熱が安定します。
これらのガイドは、家庭で起こりがちな失敗の原因(配置・量・水分)に直接手を打つ内容で、初めから狙いの食感に近づけます。レシピブック(取扱説明書兼お料理ノート)とオンラインのモデル別レシピは自動メニュー番号と連動し、検索から手順確認までの導線が短いため、学習コストも低く抑えられます。
カテゴリ | 想定する主機能 | 再現性を上げる要点 |
---|---|---|
トースト・パン | レンジ+グリル(自動) | 裏返しのタイミング、配置間隔、枚数 |
肉・魚のメイン | レジグリ | 厚みの基準、下味、盛り付け位置 |
揚げ物再加熱 | サクレジ | 量と余白、油・水分の事前処理 |
煮込み・スープ | うきレジ | 具材サイズの統一、液量と撹拌 |
焼き菓子・パン生地 | オーブン+予熱 | 上限温度の持続仕様に合わせた配合 |
他機種向けレシピの流用は、上火強度や上限温度の持続時間(ESーGW26は高温域から自動で210℃へ移行する仕様)差によって結果がぶれやすくなります。
まずは付属レシピの条件を忠実に再現し、仕上がりを見て微調整するのが安全です。
ビストロ・ヘルシオとの比較で見える強み
家庭用オーブンレンジの26L帯は、多機能を求めるユーザーに人気が高く、象印エブリノ(ESーGW26)、パナソニックのビストロ、シャープのヘルシオが主な選択肢として比較検討されます。
それぞれの機種は調理アプローチが異なり、優位性の分野も異なるため、自分のライフスタイルに合った特徴を見極めることが重要です。
加熱方式の基本思想の違い
エブリノはレンジで芯温を効率的に上げた後、グリルで仕上げるレジグリ方式を軸に据えています。
日常の総菜温めや凍ったままの下味冷凍食材調理など、スピードと仕上がりの両立を目指すシンプルなアプローチが特徴です。
パナソニックのビストロは、ヒーター、専用ヒートグリル皿、レンジを組み合わせたトリプル加熱を採用し、特に焼き物や蒸し焼きでの時短を狙います。
また、赤外線センサーによる食材表面の温度検知により、加熱のきめ細かさが期待できます。
シャープのヘルシオは、ヒーターではなく過熱水蒸気(ウォーターオーブン)を主軸に、スチームによる加熱で油を落としつつ仕上げる調理を特徴とします。
減塩・減油を志向する健康志向ユーザーに強みがある一方、調理時間はやや長めになることが多いです。
日常使いのしやすさ
日常的に最も使用頻度が高いのは、冷凍総菜や惣菜パンの温め直し、下味冷凍肉や野菜の調理です。
この点で、エブリノはレンジとグリルを自動連携させるシンプルなレジグリに加え、うきレジやサクレジを搭載しているため、ボタン操作が少なく、初心者でも失敗しにくい作りになっています。
ビストロは焼き物に特化した機能を多く持ちますが、仕上がりを活かすにはトリプル加熱用の専用皿の配置やセンサーの特性に合わせた調理法を理解する必要があり、慣れが必要とされます。
ヘルシオは健康調理に強みを持つ反面、蒸気発生や予熱工程の準備が加わり、スピード重視派にはやや不向きとされる声があります。
コストと運用のバランス
実売価格帯は販売店や時期により変動しますが、エブリノは26L帯の中でも中位価格帯に位置することが多く、日常使いの機能をしっかり備えながらコストパフォーマンスに優れる点が評価されています。
ビストロは新機種になるほど高価格帯へシフトし、ヘルシオも過熱水蒸気機能を活かした上位モデルは比較的高価です。
このため、総菜温めや普段の調理の利便性を重視する家庭ではエブリノがコスパの高い選択となり、焼き物に特化した機能を活用したい場合はビストロ、健康調理を重視したい場合はヘルシオが適しているといえます。
比較軸 | エブリノ ESーGW26 | パナソニック ビストロ | シャープ ヘルシオ |
---|---|---|---|
加熱アプローチ | レンジ→グリル自動切替(レジグリ) | ヒーター+ヒート皿+レンジ(トリプル加熱) | 過熱水蒸気(ウォーターオーブン) |
独自機能 | うきレジ・サクレジ・凍ったままレジグリ | 両面グリル・ワンボウル系機能 | まかせて調理・音声対話(機種による) |
最高温度 | 250℃(約5分後に210℃へ移行) | 機種により異なる | 機種により異なる |
価格帯の目安 | 中位帯(コスパ重視) | 中位〜上位帯(新機種は高価格) | 中位〜上位帯(健康調理特化) |
※価格は販売店・時期により変動します。最新情報は各メーカー公式サイトで確認してください。
比較検討する際は、単純な最高温度やワット数だけで判断せず、家庭で頻繁に作る料理や調理スタイルに最適な方式を選ぶことが重要です。操作性やメンテナンス性も含めて総合的に判断しましょう。
過熱水蒸気(ウォーターオーブン)は水を加熱して発生する高温蒸気で、油を浮かせて落としながら調理する方式です。
焼き目の香ばしさを得るには、最終段でグリル加熱を併用する必要があります。
オーブン機能・弱い?ユーザーの評価を検証
オーブン性能を評価する際は、最高温度だけでなく、温度の持続特性やヒーター配置、庫内容量といった要素まで含めて考える必要があります。
ESーGW26は仕様上、100〜250℃の設定に対応しつつ、220〜250℃帯の運転は約5分経過後に自動で210℃へ移行するシステムが採られています。
これは庫内の安全性と安定使用を両立するための仕様で、シュー生地やピザ、ハード系パンのように「高温を長時間維持して一気に膨張・焼成する」レシピでは、予熱時間を長めに取る、焼成時間を段階的に延長する、焼き段位置を最適化するといった工夫が必要になります。
半面、家庭料理の中心であるグラタンやハンバーグ、焼き魚、総菜の温め直しのように高温維持を前提としないメニューでは、むしろレンジとグリルを段階的に使い分ける本機の特性が活き、短時間で求めた食感になりやすいという利点が見られます。
公開レビューを見ると、「日常のおかずや総菜の仕上がりと時短のバランスが良い」という評価と、「製菓・製パンの一部で火力が物足りない」という意見があります。
後者の意見が出るのは、前述の高温自動移行に加えて、コンベクション(熱風循環)非搭載であることや、庫内の熱流が天板の位置や食材の高さに影響されやすい点が挙げられます。
対処としては、(1)目標温度よりやや高めで十分に予熱してから投入する、(2)焼成途中に天板の前後を入れ替える、(3)焼き段位置を一段上げて上火を積極的に使う、(4)生地の含水や糖量を控えめにして焼き目の促進を図る、などの手順が一般的です。
とくにクッキーやスポンジのような繊細な菓子では、型の材質(黒皿・シルバー色の違い)でも熱吸収が変わるため、最初は公式レシピの温度・時間・段位置を忠実に真似し、焼き上がりを見ながら数分刻みで微調整するのが上手くいく近道です。
一方で、惣菜の温め直しや肉・魚のメイン、野菜のグリルのように、内部温度の到達と表面の香ばしさの両立が鍵になるメニューでは、レンジ→グリルに自動で切り替えるレジグリの恩恵が大きく、レビューでも「短時間で見た目と味の両方がよくなる」という傾向が見られます。
まとめるとESーGW26のオーブン性能は「家庭の毎日の主菜・副菜にベストなシステム」であり、長時間の最高温度維持を必要とする製菓・製パンではレシピ側の最適化が欠かせない、という特性理解が満足度を左右します。仕様の根拠はメーカーの公開情報で確認可能です。(出典:象印マホービン ESーGW26 商品仕様)
象印 エブリノ オーブンレンジ ESーGW26 口コミ・レビューから見る選び方
新型ESーGX26との比較で買うべきモデルを検討(主要スペックと機能差)
買い替えを検討する際に重要なのは、ESーGX26の改善点が自分の使い方に合っているかどうかです。
新型はセンサー応答や自動プログラムのアルゴリズム最適化が進み、下味冷凍を前提とした「凍ったまま」メニューや、うきレジを活用する煮込み・スープ系での均一加熱性が高まったとされています。
これは、分量が多い家族調理や、週末に一気に仕込む作り置きでの使用で価値が実感できる改良です。
反対に、主な用途が「ご飯・おかずの温め」「惣菜の再加熱」「ときどきの焼き物」程度に収まるなら、お手頃価格のESーGW26でも体感差は小さい可能性があります。
買い替え時の満足度を最大化するには、(1)一回あたりの調理量、(2)冷凍食材の使用比率、(3)製菓・パンの頻度、(4)操作に対する家族の慣れ—といった自分軸で評価するのが実践的です。
比較項目 | ESーGX26(新型) | ESーGW26 |
---|---|---|
センシング | 瞬速センシング赤外線+温度(応答改善) | 赤外線+温度(標準応答) |
自動メニュー | 取説掲載106(自動52) | 取説掲載100(自動46) |
下ヒーター | 平面ヒーター(熱伝達の均一化) | シーズヒーター |
得意領域 | 冷凍食材の均一仕上げ、煮込みの再現性 | 日常の温め・主菜の時短、総合コスパ |
価格帯の傾向 | 上位寄り(新機能分の上乗せ) | 中位(価格がこなれて選びやすい) |
表は公開仕様をもとに用途別に整理したものです。使用時の分量・食材状態・容器で結果が変動します。
新型=無条件の最適解とは限りません。価格差と使いたい機能(冷凍からの直調理の品質、煮込みの均一性、操作性の好みなど)を見比べ、日々のルーティンに対して投資回収できるかを基準にすると選択を後悔しにくくなります。
用語メモ:平面ヒーター=発熱部が面状で均一加熱を狙う方式。シーズヒーター=金属パイプ内に絶縁粉末と発熱体を封入した棒状ヒーター。熱の立ち上がりと面内の温度分布に性格の違いがあります。
自動メニュー・一覧で時短調理をチェック


自動メニューの価値は、単にボタンを減らすことではなく、家庭でよく行う作業に簡単にする点にあります。
ESーGW26の自動メニューは、うきレジ系の煮込み・スープ、サクレジ系の揚げ物再加熱、レジグリ系の焼き物、トースト、解凍・あたため系など、実使用のシーン別に別れています。
ユーザーが迷いがちな「何分温めるか」「途中で切り替えるか」という判断を機械側がしてくれるため、家族の誰が使っても結果がブレにくいのが利点です。
とくに、下味冷凍の鶏もも肉や魚切り身、作り置きの煮込みと相性が良く、平日の夕食準備で時短効果が実感されやすいです。
一方で、自動メニューは分量や食材の形状が大きく異なると、加熱温度に差が出てできあがりも変わります。
そこで、(1)指定量と並べ方を守る(重ねない・等間隔)、(2)容器は付属または取説指定の材質を使う、(3)最初はレシピ通りに実行し、以後は家族の好みに合わせ10〜20%幅で微調整、という使い方が有効です。
煮込み系では具材サイズの統一、揚げ物では余分な水分・油分の拭き取り、焼き物では焼き段位置の精密化が再現性を押し上げます。
なお、解凍メニューは「中心凍結・表面半解凍」のような状態差を平準化する意図で間欠運転(加熱と休止の繰り返し)を行うことがあり、途中でかき混ぜや並べ替えの指示が出るケースもあります。
使用上のアドバイスとして、よく使うメニューは家族で番号を共有し、冷蔵庫の横などに「量・置き方・補助操作」をメモとして貼っておくと、誰が使っても同じ品質になりやすくなります。
ESーGX26では自動のプログラム数と制御応答が強化され、冷凍からの直調理や煮込み系で一段と安定しやすいシステムが表示されています。
最終的には、日常の繰り返しで自宅の食材・容器・分量に合わせた“我が家基準”を確立することが、時短と仕上がりを両立させる最短ルートです。
揚げ物をおいしく仕上げるサクレジ機能の実力

総菜のコロッケや唐揚げ、天ぷらなどの再加熱の難しさは、内部の温度上昇するとと衣の食感がべちゃべちゃになる事です。
電子レンジのみの加熱では内部の水分が表面に出てきやすく芯温は上がるものの、衣の水分活性が高まりベチャつきが生じがちです。
逆にトースターや上火グリルのみでは、水分が飛んで表面カリッとなりますが、中心温度が上がり切らず、冷たい箇所が残ることがあります。
エブリノESーGW26のサクレジは、レンジとグリルを指定どおりの順序と時間で連携させ、この相反を抑える狙いで作られています。
まずマイクロ波で内部を短時間で均一に温め、その直後にヒーター加熱へ自動切り替え。
衣表面の水分を飛ばし、衣のサクッとした食感をできる限り復元します。
この仕上がりを安定させるうえで重要なのが、量・配置・スペースの三条件です。
角皿の上に揚げ物を重ねず、等間隔で置くことで、レンジ段階での電界分布が偏りにくくなり、続くグリル段階での熱放射が均一に届きます。
特にカツやコロッケのように厚みがある衣は、衣同士が触れると水分が逃げにくく、加熱にムラが生じます。
再加熱前にペーパーで表面の余分な油やソースを軽く除くと、蒸気化する水分量が抑えられ、グリル段階でサクサクになりやすくなります。
冷蔵と冷凍では必要エネルギーが異なるため、取説が指定するメニュー番号と分量を守り、必要に応じて少量ずつ複数回に分ける使い方がおすすめされていす。
衣の種類別に見ると、パン粉衣は多孔質で水分の出入りが大きい一方、唐揚げの米粉・片栗粉系衣は薄膜で乾燥が早い傾向があります。
サクレジのヒーター段で過乾燥を避けたい場合は、分量を控えめにし、角皿上の余白を広めに取ると、熱の回り過ぎを緩和できます。
反対に、しっかりカリッと仕上げたいときは、衣が厚い側を上にして放射熱を受けやすくする、または焼き段位置を一段上げて上火の当たる位置を近くすると効果的です。
ポテトフライのように表面積が大きい食材は、重なりやすいので、市松状に広げて単層化するだけでも仕上がりの差が縮まります。
におい移りや煙の抑制も品質に直結します。
角皿に残った油が酸化すると、加熱時の臭気や煙の原因となり、衣の風味を損ねます。
サクレジ使用後は角皿・庫内の油分を早めに拭き取り、乾いた状態で保管しておくと次回の再加熱の仕上がりが安定します。
なお、サクレジは「揚げたてを完全再現」を保証できず、家庭の再加熱で起きがちな問題をなるべく解消できるようにとされています。
室温・食材量・衣の種類・保存状態などで結果は変動するため、まずは取説条件を忠実に再現し、その後は家族の好みに合わせて10〜20%の時間の微調整で味と食感のバランスをとりましょう。
仕様や使い方は、メーカーの機能解説に整理されています。(出典:象印マホービン ESーGWシリーズ 基本の調理機能)
使いこなしの要点:重ねない・等間隔・余白を確保/油・水分は軽く拭き取る/厚い衣は上向き配置/量が多い日は複数回に分ける—この4点で仕上がりの再現性が大きく向上します。
金属製の網や他社アクセサリーの流用は、マイクロ波の反射や放射熱の分布を乱し、過加熱や発火リスクにつながることがあります。必ず付属品と指定の置き方を守ってください。
豆知識:再加熱時の衣の食感は、澱粉の再糊化と脱水バランスで決まります。レンジ段の「内部昇温」→グリル段の「表層乾燥」という順序は、この理屈に沿った合理的なシーケンスです
家族向けに便利なうきレジとレジグリの活用法

平日の夕方に短時間で複数の料理を用意するには、料理の同時進行と再現性の確保が鍵になります。
エブリノのうきレジとレジグリは、この二つの条件をエブリノがしてくれます。
うきレジは付属の耐熱ガラスボウルを庫内で「浮かせる」ことで、底面に集中しがちな電界を分散し、上下方向からのマイクロ波入射を増やします。
これにより、具材の上面・中心部の温度遅れを減らし、煮込み・スープ・下味浸透系の“染み込み品質”を短時間で行えます。
レジグリはレンジで芯温を上げてから自動でグリルへ切り替える段階加熱で、肉・魚・グラタンの焼き目とジューシーさの両立を保ちます。
両者を使い分けることで、スープや副菜をうきレジで仕込みながら、主菜をレジグリで仕上げるといった同時並行がしやすくなります。
使用のコツは、献立を「レンジ主体」「グリル主体」で分けて段取りを組むことです。
例として、うきレジでミネストローネを加熱した後、レジグリで下味冷凍した鶏もも肉を凍ったまま調理すれば、火口を使わずに汁物とメインがほったらかしで完結します。
副菜に温野菜を添える場合は、うきレジの加熱後にボウルを一度取り出して塩・オイルで調味し、余熱で仕上げると、加熱しすぎを避けながら食感を保てます。
家族分の量が多い場合は、主菜を二回に分け、二巡目の投入までに皿出し・盛り付けを済ませると、待ち時間の体感が短くなります。
ポイントとしては、(1)具材カットの厚みをそろえる(熱の入りが遅い根菜は小さめ、葉物は後入れ)、(2)うきレジの液量上限・混ぜるタイミングを守る、(3)レジグリでは角皿中央から均等に配置し、盛り付け高さを揃える、(4)焼き段位置を指定どおりにする、の4点が有効です。
なお、ハンバーグのように脂が多いメニューでは、レンジ段で出た脂が角皿上に残るため、グリル段での発煙・臭気を抑えるには、盛り付け前にペーパーで軽く吸わせると後味が鮮明になります。
魚のムニエルや照り焼きは、皮面やタレが焦げやすいので、グリル段の終盤に合わせて位置後方へずらし、上火の当たり具合を調整すると焦げを回避しやすくなります。
安全性とメンテナンスも重要です。
うきレジのボウルは付属品限定で、他社ボウルの流用はマイクロ波透過・耐熱の前提が異なり、加熱ムラや破損のリスクがあります。
使用後はボウルと角皿の油分・水分を拭き取り、庫内天井のヒーター周りを乾いた布で掃除しておくと、次回の匂い移りや煙を軽減できます。
さらに、家族で使う場合は「うきレジ=副菜・汁物」「レジグリ=主菜」といったルールを共有し、レシピの番号・分量・置き方を冷蔵庫脇にメモしておくと、誰が操作しても同品質を再現しやすくなります。
結果として、キッチンの同時並行処理力が上がり、調理総時間の短縮と仕上がりの安定という二つの価値を両立できます。
段取りの立て方:うきレジで汁物・副菜を回しながら、レジグリで主菜を仕上げる二本立て。具材厚みと盛り付け高さを揃え、指定段位置を厳守すると失敗が減ります。

ボウルや角皿が濡れたまま高温加熱を続けると、急激な温度差で破損リスクが高まります。加熱→取り出し→再投入の際は、一度水分を拭き取ってから使用してください。
用語メモ:間欠運転=加熱と休止を繰り返して中心と表面の温度差を均す制御。タクト運用=複数バッチを時間差投入して“待ち”を圧縮する段取り設計。
象印 エブリノ オーブンレンジ ESーGW26 口コミ・レビューから見る選び方
家電選びで重要なのは、単なるスペック比較ではなく、使用目的とライフスタイルに照らした適合性の確認です。
ESーGW26は、うきレジ・レジグリ・サクレジを軸に、日常的な温めから時短調理、焼き目を活かした仕上げまで幅広いニーズに応えるます。
一方で、同シリーズの新型ESーGX26は、瞬速センシング赤外線センサーの導入による温度計測の精度向上、自動メニュー数の増加(取説掲載106〈自動52〉対しGWは100〈自動46〉)、下ヒーターの平面化による焼きムラ軽減など、操作性と仕上がりの安定性を高めた改良が見られます。
選び方の指針としては、レシピバリエーションと使いこなし重視ならGX26、コストパフォーマンスを優先するならGW26がおすすめです。
特にお菓子やパン作りを日常的に楽しみたい方や、温度制御にシビアなレシピを扱うことが多い方はGX26の方が適しています。
対して、主に日常調理と時短を目的とし、価格面も重視する場合はGW26で十分な満足度が得られます。
レンタルサービスの活用も有効です。
メーカーが提携するRentioを通じたレンタルでは、一定期間の実使用を経て、自宅の調理環境との相性を確認できます。
特に、庫内サイズ・加熱特性・操作系の感触は、数値スペックだけでは掴みにくい要素であるため、購入前に試用することで失敗のリスクを減らせます。
ユーザー評価を確認すると、「時短効果」「仕上がりの安定性」「使いやすさ」のいずれかを重視する層で満足度が高い傾向がありますが、同時に「焼き菓子の仕上がりにこだわるなら、予熱や段取りの工夫が必要」という意見も少なくありません。
こうした声を参考に、自身の調理スタイルに照らし合わせて製品を選ぶことが、長期的な満足度につながります。
選び方の要点:日常時短+多機能重視=GW26/本格スイーツ・温度制御重視=GX26/試用期間を設けるならレンタル活用。購入後のギャップを減らすためには、用途と製品特性を照合することが不可欠です。
GX26とGW26は外観が類似していますが、センサー特性やヒーター構造が異なるため、レシピの仕上がりに差が出る場合があります。レシピ本やネット情報を参照する際は、機種の表記に注意してください。
補足:GX26の平面ヒーターは表面積が広く、熱分布の均一性が向上します。一方、GW26のシーズヒーターは点熱源に近く、部分的な熱集中が生じやすい特性があり、焼き菓子では配置調整が有効です。
象印 エブリノ オーブンレンジ ESーGW26 口コミ・レビューの総まとめ
これまで解説してきたESーGW26は、時短性と仕上がりのバランスを重視した象印らしい設計が随所に光るオーブンレンジです。最後に、重要なポイントを整理し、購入検討時の判断材料として役立つようまとめます。
- ESーGW26は26L容量で、3〜4人の家族世帯に適したサイズ
- 18Lモデルよりも広い庫内があり、主菜からお菓子づくりまで対応
- うきレジは煮込み料理の加熱ムラを抑え、味を均一にしみ込ませる
- レジグリは冷凍下味付き肉や魚も解凍から焼き目付けまで一気に調理可能
- サクレジは揚げ物の再加熱で、衣をサクサクに仕上げられる
- トーストは自動で1〜4枚に対応し、忙しい朝に便利
- 自動メニューは46種類搭載され、時短調理に大きく貢献
- オーブンは250℃まで対応するが、高温維持時間は約5分と短め
- パンやお菓子作りでは予熱や加熱時間を調整する工夫が必要
- ビストロやヘルシオと比べて、日常調理の効率性に優れる一方、特殊な調理では限界もある
- 新型GX26はセンサー性能やレシピ数が増加し、進化したモデル
- GX26は平面ヒーター採用で、下火の安定性が向上
- 公式サイトではレシピ検索が充実し、初心者でも簡単に活用可能
- 揚げ物・煮込み・スープなど、日常使いの料理が特に得意
- レンタルサービスを活用することで、購入前に使い勝手を確認できる
ESーGW26は、特に日常的な家庭料理の効率化と時短を求めるユーザーに向いています。
高温域を長時間必要とする本格的な製菓やパンづくりを重視する場合は、上位モデルや専用オーブンを併用するのも選択肢ですが、日々の献立を手早くおいしく仕上げたいなら、非常にバランスの取れた一台といえるでしょう。
また、象印の公式レンタルサービスを利用すれば、購入前に使用感を確認できる点も安心材料です。こうしたサービスを活用することで、自宅の調理スタイルに合うかどうかを実際に試せるのは大きな利点です。
総じて、象印 エブリノ オーブンレンジ ESーGW26はコストパフォーマンスの良いオーブンレンジであり、特に調理の手間を減らしたい家庭にとって頼れる存在となるでしょう。
用語の補足
過熱水蒸気(ウォーターオーブン):高温の水蒸気で加熱する方式。油を使わない調理などで活用されます(シャープはヘルシオとして展開)。(参照:SHARP 公式)
トリプル加熱:ヒーター・加熱皿・レンジを組み合わせ、表面の焼き色と内部の温めを両立する手法(パナソニックのビストロの一部機種が採用)。(参照:NE-BS5D 商品情報)
公式情報・資料
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