ベビーカーのおもちゃのつけ方安全ガイド
ベビーカーのおもちゃをどこにつけるのが正解か、顔に当たらないか、落としてなくさないか、悩みますよね。あなたがベビーカーのおもちゃどこにつけるで検索して、ガードバーがいいのかハンドルがいいのか、情報がバラバラでモヤモヤしている思います。
さらに、ベビーカーのおもちゃはいつから安全なのか、月齢ごとの目安も気になりますよね。
まだ首がすわる前の赤ちゃんにメリーをつけていいのか、
外遊びが増えてきた1歳以降はおもちゃがいらないのか…ベビーカーのおもちゃがいらない派の意見も見かけて、余計に迷ってしまうところです。
私は保育士として8年間、園のベビーカーやバギーに毎日のようにおもちゃをつけてきました。
そこで感じたのは、ベビーカーのおもちゃ落下防止グッズを「ただ付ければOK」ではなく、
「安全な位置と長さでつけること」が一番大事だということです。
ベビーカーおもちゃストラップやメリーをどう選ぶか、セリアなど100均グッズをどこまで頼っていいのかも、現場目線でお話ししていきます。
この記事では、ベビーカーのおもちゃのつけ方に関するよくある疑問を、保育園での実例もまじえながら、家庭でもまねしやすい形にぎゅっと整理しました。
読み終わるころには、「うちのベビーカーにはここに、この長さで、このおもちゃをつければ安心だな」とイメージできるようになると思いますよ。
- 安全第一で考えるベビーカーおもちゃのつける位置と長さの目安
- ベビーカーおもちゃストラップやメリー、セリアなど100均グッズの上手な使い分け
- 保育士として見てきた危ない例と、家庭で真似できる安全なつけ方テンプレ
- 月齢別・性格別にベビーカーおもちゃいらない場合の判断ポイント
保育士が教えるベビーカーのおもちゃのつけ方
ここでは、私が保育士として0〜3歳児クラスを担当してきた中で、「これは安全」「これは危ない」と一番よくチェックしていたポイントをまとめていきます。ベビーカーのおもちゃをどこにつけるか、いつからどんなおもちゃを使うか、落下防止グッズやセリアのおもちゃストラップをどう選ぶかなど、基本的な考え方を最初に見ておきましょう。
ベビーカーのおもちゃどこにつける

まず一番よく聞かれるのが、「ベビーカーのおもちゃをどこにつけるのが安全ですか?」という質問です。私が園で必ずチェックしていたのは、次の3つの条件でした。
安全な取り付け位置の3つの条件
- 赤ちゃんの首回り・顔の正面にぶら下がらない
- タイヤ・ブレーキ・折りたたみ機構に一切からまない
- ベビーカーを押す大人の手元や視界の邪魔にならない
この3つを満たしやすい位置は、一般的には次の順番でおすすめしやすいです。
- ガードバー(フロントバー・アームバー):一番多い定番。顔に近くなりすぎない長さに調整するのがコツ。
- フレームのパイプ部分:安定感があり、落下防止ストラップのアンカーに最適。
- ハンドル付近:軽いぬいぐるみやラトルなどを吊るすときに便利。
避けたい位置
幌の端ギリギリや、折りたたみレバー付近におもちゃをつけると、たたむときに巻き込まれて破損したり、赤ちゃんの顔に勢いよく落ちてきたりするリスクがあります。説明書で「付属品を付けないでください」と書かれている場所には、基本的におもちゃも付けない方が安心です。
ベビーカーによって形がかなり違うので、「ここにつけていいのかな?」と迷ったら、メーカーの公式サイトや取扱説明書も一度チェックしてみてください。安全基準や耐荷重はモデルによって異なるので、正確な情報は公式サイトをご確認くださいね。
ベビーカーのおもちゃはいつから安全

ベビーカーのおもちゃはいつから使っていいかは、月齢だけでなく、赤ちゃんの発達の様子で見てあげるのが安心です。保育園で見ていても、同じ6カ月でも「まだ縦抱きが苦手な子」と「どんどんつかまり立ちに向かう子」では、快適なおもちゃのつけ方が違ってきます。
おおまかな目安(月齢別)
- 生後1〜3カ月:視覚と聴覚がメインの時期。音が鳴るメリーや、ゆらゆら揺れる布のおもちゃを、少し離れた位置に固定。
- 生後4〜6カ月:自分の手で触ったり、つかんだりし始める時期。歯固めや軽いラトルを落下防止ストラップで短めに固定。
- 生後7〜12カ月:つかまり立ちや前のめりになりやすい時期。ぶつかりそうな硬いおもちゃは避けて、柔らかい布製メインに。
- 1歳〜2歳ごろ:好奇心が爆発する時期。おもちゃに頼りすぎず、周りの景色を見る時間も大切に。
「いつから」よりも「体の準備」が大事
同じ月齢でも、首のすわり具合や背中の筋力はかなり個人差があります。ベビーカーのA型・B型の切り替えタイミングと同じで、「生後◯カ月だから大丈夫」ではなく、「背もたれにもたれた姿勢で苦しそうじゃないか」「おもちゃに体ごと突っ込んでいないか」をよく見てあげるのが安全です。
ベビーカーそのものの「いつから」については、ベビーカーA型B型の切り替え完全ガイドでも詳しく整理しています。
ここでお伝えしている月齢は、あくまで一般的な目安です。心配なときは、健診時に医師や助産師さんに相談したり、最終的な判断は専門家にご相談くださいね。
ベビーカーのおもちゃ落下防止の基本

「落とす → 拾う → また落とす」の無限ループは、親にとってはなかなかのストレスですよね。ただ、保育士として一番気になるのは、ストレスよりも衛生面と安全面です。
落下防止で守りたい2つの安全
- 地面に落ちたおもちゃをそのまま口に入れないようにする衛生面の安全
- 投げたおもちゃが赤ちゃんの顔や周りの人に当たらないようにする物理的な安全
そのために大事なのが、「落下防止ストラップの長さ」と「固定する位置」です。
落下防止ストラップの基本ルール
- 最長にした状態でも地面に届かない長さにする
- 赤ちゃんの首や顔の周りでわっかにならないよう、余りをブラブラさせない
- おもちゃの重さに対して、ストラップの強度に余裕を持たせる
強度については、一般的におよそ6〜7kg程度の引っ張りに耐えられるものが一つの目安とされています。ただし、これはあくまで目安なので、パッケージに記載された耐荷重やメーカーの説明をよく確認してください。
やりがちな危ない落下防止のつけ方
- 長くしておけば便利だろうと、地面ギリギリまで垂らしてしまう
- 複数のおもちゃを1本のストラップにまとめてぶら下げる
- 大人が思いっきり引っ張る強さで試さず、なんとなくつけっぱなし
どれも保育園でもよく見かけるパターンですが、そのまま使うのはおすすめできません。お出かけ前に一度、大人の手でグッと引っ張ってみて、「これなら子どもの力でもそうそう外れないな」と感じるかチェックしてみてください。
ベビーカーのおもちゃストラップとセリア
最近は、ベビーカーのおもちゃストラップも種類が増えていて、シリコン製のしっかりしたものから、セリアなど100均のかわいいアイテムまで、本当にたくさんありますよね。ここでのポイントは、「メインとして長く使うもの」と「サブとして気軽に使うもの」を分けて考えることです。
メインストラップに向いているもの
- 食品グレードシリコンやBPAフリーなど、安全性の表示がしっかりしている
- 煮沸消毒や食洗機・消毒器などでのお手入れがしやすい
- およその引張強度(耐荷重)が明記されている
こういった条件を満たすストラップは、「落ちたら困るもの」「口に入りやすいもの」、たとえばマグやおしゃぶり、歯固めなどに使うのがおすすめです。
セリアなど100均のストラップの上手な使い方
一方で、セリアなどの100均おもちゃストラップも、上手に使えばとても心強い味方になります。私が保育士として「これは100均でも十分」と感じるのは、次のような使い方です。
セリアのおもちゃストラップをおすすめしやすい場面
- 軽いぬいぐるみやガラガラなど、落ちてもケガにつながりにくいおもちゃ
- なくなっても致命的ではない、サブのおもちゃ
- メインストラップが洗浄中の「予備」としての一時利用
100均のストラップをメインにしない方がいい理由
100均の商品すべての安全性が低いわけではありませんが、多くの場合、引張強度や耐荷重が細かく表示されていなかったり、煮沸消毒NGの素材が使われていたりします。マグやおしゃぶりのように、落下=口に入れる衛生リスクが高いものをメインで支える役割には、やや不安が残ることも正直あります。
「100均はダメ」という話ではなく、メインは安全基準が明確なストラップ、セリアはサブや軽いおもちゃ用と使い分けるのが、私としては一番おすすめのスタンスです。
ベビーカーのおもちゃメリーは必要?

ベビーカーのおもちゃメリーは、見た目もかわいくて、揺れる動きが赤ちゃんの気分転換にもなりますよね。一方で、「サイズが大きくて邪魔じゃない?」「頭の上から落ちてこない?」という不安もよく聞きます。
メリーが「あると助かる」ケース
- 月齢の低い時期で、まだ自分の手で遊ぶのが難しい赤ちゃん
- ベビーカーに乗る時間が長くなりがちな通院や電車移動
- 上の子の送迎などで、どうしてもベビーカー時間が長くなってしまう家庭
こういうシーンでは、メリーが一つあるだけで、赤ちゃんのご機嫌な時間がぐっと伸びることも多いです。ただし、使うときには次の点に気をつけてみてください。
ベビーカーメリーで気をつけたいこと
- 赤ちゃんの顔のすぐ上に来ないよう、高さと角度をこまめに調整する
- 幌やフレームへの固定がゆるくないか、毎回揺らしてチェックする
- たたむときにメリーがひっかからないか、試しに折りたたんでみる
メリーがなくても、軽いラトルを2〜3個ローテーションしてつけるだけで、十分に楽しめる子もたくさんいます。「必ずメリーを買わなきゃ」と思い込みすぎず、ベビーカーの収納力やお出かけスタイルと相談して決めてあげるといいかなと思います。
ベビーカー用のメリーが気になったあなたは私が保育園働いていた時に使用し人気だったメリーをチャックしてみてください。
失敗しないベビーカーのおもちゃのつけ方
ここからは、忙しい家庭でもすぐに真似できるように、「こうつけておけば大きな失敗はしにくいよ」というテンプレート的なベビーカーのおもちゃのつけ方をまとめていきます。ハンドルにつける場合、手作りストラップを使う場合、そもそもベビーカーのおもちゃがいらないと感じるケースまで、保育士として見てきたリアルな例も交えてお話ししますね。
ハンドルに付けるベビーカーのおもちゃ
ハンドルに付けるベビーカーのおもちゃは、種類が豊富で選びやすい一方、「押している大人の手の動きを邪魔しないか」「ブランケットクリップなど他のグッズとぶつからないか」という視点も大事になってきます。
ハンドルに付けるときの基本ルール
- 大人の手が持つ位置から左右どちらかに寄せる(中央にはあまり付けない)
- 赤ちゃんが前のめりになっても顔にぶつからない高さに調整する
- ブランケットクリップや荷物フックと同じ位置に集中させない
ハンドルまわりは「整理」しておく

ハンドルまわりは、おもちゃだけでなく、荷物フック、日よけグッズ、レインカバーなど、いろいろなアイテムが集まりやすい場所です。ハンドルに何でもかんでもぶら下げると、重心が高くなり、不安定さや操作のしにくさにつながることもあります。
荷物の重さやベビーカーそのものの重量バランスやベビーカーグッズ全体についての考え方は、ベビーカーグッズ完全ガイド!快適と安全を整えるコツも参考になると思います。
ハンドルに付けるおもちゃは、軽くて柔らかいタイプを選ぶと、万が一ほどけて落ちたときも安心です。音が鳴るおもちゃは、静かな場所(電車・病院)では外せるよう、取り外しやすいストラップにしておくと便利ですよ。
手作りのベビーカーのおもちゃのつけ方の注意
手芸が好きな方は、手作りのベビーカーのおもちゃや手作りストラップを使いたいこともありますよね。世界に一つだけのアイテムはとても素敵ですが、安全面では既製品以上に気をつけるポイントが増えます。
手作りストラップでチェックしたいこと
- 糸の始末や結び目が甘くないか(ほどけやすくないか)
- ビーズやボタンなど、小さなパーツが強く引っ張っても取れないか
- 金具部分が鋭くないか、赤ちゃんの肌を傷つけないか
保育園で実際にあった「ヒヤッ」とした例
- 手作りの編みひもストラップの結び目がほどけて、ビーズが転がり出した
- 金具の端がめくれていて、赤ちゃんのほっぺに細かい擦り傷がついた
- 長さを調整しなかったため、子どもの腕にぐるぐる巻きついてしまった
どれも大きなケガにはつながりませんでしたが、ヒヤッとした瞬間でした。
手作りだからこそ、市販品以上に「引っ張って確認する」「凹凸を触って確かめる」ことが大事になります。
手作りおもちゃを使うときは、「ベビーカーではなく家の中で」「大人がそばにいる時間だけ」から始めて、様子を見てからお出かけ用にしてあげると安心です。
ベビーカーのおもちゃがいらない派への提案

最近は、ベビーカーのおもちゃがいらない派のママパパも増えてきました。「荷物が増える」「景色を見てほしい」「おもちゃに頼りすぎたくない」など、どれももっともな理由だなと感じます。
おもちゃなしでもOKなケース
- 移動時間が短く、ベビーカーに乗るのは家から駅までなど10〜15分程度
- 赤ちゃんが外の景色や人を見るのが好きで、あまり退屈しないタイプ
- 抱っこ紐とベビーカーをこまめに切り替えながら過ごしている
こういう場合は、無理にベビーカー用のおもちゃを用意しなくても大丈夫なことが多いです。
その代わり、ママパパの声かけや歌、指遊びをしてあげるだけでも、赤ちゃんにとっては十分な刺激になります。
「いらない派」でも持っておくと安心なもの
- かなりグズったときだけ使う「とっておきのおもちゃ」1つ
- ベビーカー以外でも使える、軽い歯固めや布絵本
- セリアなどの簡単なおもちゃストラップ1本(バッグにも付けられるもの)
おもちゃいらない派かどうかよりも、「赤ちゃんとママパパが、そのとき一番ラクに過ごせる方法は何か」を基準に考えてあげるのが一番だと思います。
ベビーカーそのものの重さや扱いやすさに不安がある場合は、ベビーカー6キロ重いは本当?保育士が伝える判断基準もチェックしてみてください。
月齢別のベビーカーのおもちゃのつけ方のテンプレ
最後に、忙しい家庭でもそのまま真似しやすいように、月齢別のベビーカーおもちゃつけ方のテンプレをまとめておきます。
あくまで一例ですが、「全部自分で考えるのしんどい…」というときのスタートラインにしてもらえたらうれしいです。
生後1〜3カ月ごろ
- おもちゃ:揺れるメリー、白黒や原色の布おもちゃ
- つける位置:幌やフレームの高めの位置、顔から少し離す
- ポイント:見るだけ・音を聞くだけで楽しめる距離感を意識
生後4〜6カ月ごろ
- おもちゃ:歯固め、軽いラトル、おしゃぶりホルダー
- つける位置:ガードバー・フレーム、ストラップは短め
- ポイント:最長でも地面に届かない長さを必ず確認
生後7〜12カ月ごろ
- おもちゃ:柔らかいぬいぐるみ、布絵本、簡単なしかけおもちゃ
- つける位置:フレーム2カ所に二重固定、顔の真上は避ける
- ポイント:前のめりになっても頭をぶつけないスペースを確保
1〜2歳ごろ
- おもちゃ:お気に入りのぬいぐるみ、ミニカー、ミニボードなど
- つける位置:落としてなくしやすいものだけストラップで固定
- ポイント:景色を見る時間を増やしつつ、「とっておき」を1つだけ用意
テンプレは「たたき台」として使う
ここで紹介したテンプレは、あくまで一般的な目安です。実際には、赤ちゃんの性格(動きが活発/じっくりタイプ)、ベビーカーの種類、移動時間の長さによって、最適なつけ方はかなり変わります。まずテンプレどおりに試してみて、合わないところを少しずつカスタマイズしていくイメージで使ってみてください。
ベビーカーのおもちゃのつけ方のまとめ
ベビーカーのおもちゃのつけ方は、「とりあえず落ちないようにストラップで留める」という話ではなく、赤ちゃんの安全を守りながら、ご機嫌時間を少しでも伸ばしてあげるための工夫だと、私は保育士として感じています。
- 首回り・顔の真上・ベルトに干渉する位置にはつけない
- 最長でも地面に届かない長さに調整し、落下防止=衛生管理につなげる
- セリアなど100均ストラップは、軽いおもちゃやサブ用途に上手に使い分ける
- マグやおしゃぶりなど大事なものは、安全基準が明確なストラップをメインに
そして何より、ベビーカーのおもちゃのつけ方の正解は一つではありません。赤ちゃんの性格や発達、使っているベビーカー、ママパパの生活スタイルによって、「ちょうどいいバランス」は変わります。迷ったときは、アップリカベビーカーB型はいつから?保育士目線で解説のように、ベビーカー本体の選び方から見直してみるのも一つの方法です。
この記事でお伝えした内容は、保育士としての経験にもとづく一般的な目安です。実際の安全基準や使用方法は、必ず各メーカーの公式情報や取扱説明書を確認し、わからない点や不安な点がある場合は、最終的な判断は専門家にご相談くださいね。あなたと赤ちゃんのお出かけ時間が、少しでもラクで楽しいものになりますように。

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