
「スマートホーム」と聞くと、「設定が難しそう」「色々な機器を揃えるのが大変そう」と感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、そんなハードルをグッと下げ、誰もが手軽に快適な暮らしを実現できるようにしてくれるのが、SwitchBotハブ2です。
SwitchBotハブ2は、単なるスマートホームの「ハブ」ではありません。これ一台で、温湿度計、そしてスマートリモコンの3つの役割を兼ね備えた、まさにスマートホームの新たな中心となる存在です。
この記事では、SwitchBotハブ2が多くのユーザーに選ばれている理由を徹底解説します。基本機能から具体的な活用術、そして「ハブミニ」との比較まで、あなたのスマートホーム化を成功させるための情報がすべて詰まっています。この記事を読み終える頃には、きっとあなたもSwitchBotハブ2を使って、より便利で快適な暮らしを始めるイメージが湧いているはずです
2. SwitchBotハブ2とは?驚くべき3つの主要機能

SwitchBotハブ2がスマートホームの「中心」と言われる理由は、たった一台に集約された、以下の3つの主要機能にあります。
機能1: スマートホームの中核「ハブ機能」
スマートホームを構成する上で、中心となるのが「ハブ」です。SwitchBotハブ2は、SwitchBot製品(スイッチ、カーテン、温湿度計など)のすべてを連携させ、スマホアプリから一括で操作できるようにします。
また、Matter(マター)に対応している点が大きな強みです。Matterはスマートホーム製品の共通規格で、異なるメーカーの製品同士が壁を越えて連携できるようになります。例えば、iPhoneユーザーがHomeKitでSwitchBot製品を操作したい場合、ハブ2があれば「純正品」のようにスムーズに連携できます。これにより、AppleのホームアプリからSwitchBotのカーテンを開閉したり、Siriに話しかけて照明を消したりすることが可能になります。このMatter対応は、あなたのスマートホーム環境を将来にわたって柔軟に拡張できることを意味します。
機能2: 暮らしを最適化する「温湿度計機能」
SwitchBotハブ2は、高精度な温湿度計を内蔵しています。リビングや寝室に設置するだけで、室内の温度と湿度を常にモニタリングし、アプリでグラフとして確認することができます。
この温湿度計機能は、単に数値を表示するだけではありません。例えば、「室温が28℃を超えたらエアコンを自動でONにする」「湿度が40%を下回ったら加湿器をONにする」といった、家電の自動化設定(シーン設定)のトリガーとして活用できます。これにより、常に快適な室内環境を維持し、電気代の節約にも繋がります。
機能3: 家電をスマート化する「スマートリモコン機能」
ご家庭にあるテレビ、エアコン、扇風機といった赤外線リモコンで動く家電を、ハブ2経由でスマート化できます。各家電のリモコンの信号をハブ2に登録するだけで、スマートフォンアプリから操作できるようになります。
リモコンをハブ2に向けるだけで自動で信号を読み取ってくれるので、設定は驚くほど簡単です。これにより、リモコンを探す手間がなくなり、帰宅途中にエアコンをつけたり、ベッドの中からテレビを消したりといったことが可能になります。もちろん、Amazon AlexaやGoogleアシスタント、Siriと連携させれば、「アレクサ、エアコンをつけて」と声で家電を操作することもできます。
3. SwitchBotハブ2のメリット・デメリット
SwitchBotハブ2は非常に多機能で便利な製品ですが、メリットだけでなく、使う上で知っておきたいデメリットも存在します。購入を検討する際には、両方をしっかりと把握しておくことが重要です。
メリット
- 一台で多機能をカバーできる:ハブ、温湿度計、スマートリモコンという3つの主要機能を、たった一台に集約しています。これにより、機器を何台も揃える必要がなくなり、初期コストと設置スペースを抑えることができます。実際に使ってみると、この手軽さがスマートホーム初心者の大きな壁を取り払ってくれるのを感じます。
- セットアップが簡単:専用アプリの指示に従うだけで、誰でも簡単に設定できます。レビューサイトでも「機械が苦手でもすぐにできた」といった声が多く見られます。既存の家電のリモコン登録も、自動で信号を読み取ってくれるため、手間がかかりません。
- Matter対応による将来性:最新のスマートホーム共通規格であるMatter(マター)に対応している点は、最大の強みの一つです。これにより、将来的に様々なメーカーのスマートホーム製品とスムーズに連携できるようになります。製品の選択肢が広がり、より柔軟なシステムを構築できるため、長く使い続けられる安心感があります。
- デザイン性の高さ:シンプルなホワイトカラーとコンパクトなデザインは、どんな部屋にも馴染みます。温湿度をデジタル表示するスクリーンも、おしゃれなインテリアの一部として機能します。
デメリット
- ハブミニとの機能重複:旧モデルのSwitchBotハブミニと比べると、温湿度計やMatter対応といった新機能が追加されていますが、もしこれらの機能が必要なければ、より安価なハブミニで十分な場合があります。すでにある家電のリモコン操作やSwitchBot製品の連携だけで良い場合は、コストを考慮してハブミニを選ぶという選択肢も出てきます。
- Wi-Fi接続の安定性:一部のユーザーレビューでは、まれにWi-Fi接続が不安定になるという報告も見られます。設置場所やルーターとの相性によっては、接続が切れてしまう可能性があるため、安定した通信環境を確保することが重要です。筆者の場合は、ルーターから少し離れた場所に設置しましたが、今のところ問題なく使えています。
- 温湿度計の精度:高性能なセンサーを搭載していますが、設置場所(直射日光が当たる、エアコンの風が直接当たるなど)によっては、正確な数値が測れない場合があります。最適な場所に設置する工夫が必要です。壁掛けにする際は、壁の温度に影響されないよう、少し浮かせて設置するのがおすすめです。
4. 【活用術】SwitchBotハブ2で実現するスマートホームの具体例

SwitchBotハブ2が持つ多機能を最大限に活かすことで、日々の暮らしは劇的に快適になります。ここでは、具体的な設定例をいくつかご紹介します。
応用編1: 気温でエアコンを自動ON/OFF
これがSwitchBotハブ2の真骨頂とも言える活用法です。温湿度計機能とスマートリモコン機能を組み合わせることで、室内の温度に応じてエアコンを自動でコントロールできます。
設定手順の例:
- SwitchBotアプリの「シーン」機能を開きます。
- 「実行条件」に「温湿度が指定値より高い」を選択し、例えば「温度が28℃を超える」という条件を設定します。
- 「実行アクション」に「デバイスを操作する」を選択し、事前にハブ2に登録しておいたエアコンを選びます。
- アクションとして「冷房モードでON」を設定すれば完了です。
効果: 帰宅したときに部屋が暑すぎたり、就寝中に暑さで目が覚めたりするのを防ぐことができます。また、必要以上にエアコンをつけっぱなしにする無駄も減らせるため、電気代の節約にも繋がります。
応用編2: 「行ってきます」で一斉OFF
出かけるときに、テレビや照明、エアコンなどを一つずつ消して回るのは意外と面倒なものです。ハブ2を使えば、これを一瞬で終わらせることができます。
設定手順の例:
- SwitchBotアプリの「シーン」機能で、「ボタンを押す」を実行条件に設定します。
- 「実行アクション」に、消したい家電(テレビ、照明など)をすべて追加します。
- ハブ2の本体にある物理ボタンを一つ押すだけで、登録した家電がすべてオフになるように設定すれば完了です。
効果: 玄関を出る直前にボタンをポチッと押すだけで、消し忘れを防止できます。また、スマートスピーカーと連携させれば、「アレクサ、行ってきます」と話しかけるだけで、同じ動作を実行させることも可能です。
応用編3: 声で家電を操作
スマートスピーカーとの連携は、スマートホームの醍醐味です。ハブ2を介して、赤外線リモコンしか対応していなかった家電も音声で操作できるようになります。
設定手順の例:
- SwitchBotアプリとGoogleアシスタントまたはAmazon Alexaを連携させます。
- アプリ上で、操作したい家電(例:テレビ)をスマートスピーカーに認識させます。
- 「アレクサ、テレビをつけて」「OK、Google、テレビを消して」など、話しかけるだけで家電を操作できるようになります。
効果: リモコンが手元になくても、布団の中から、料理中でも、声一つで家電を操作できるようになり、生活のあらゆる場面で便利さを実感できます。
応用編4: 朝のルーティンを自動化
快適な一日は、気持ちの良い朝から始まります。ハブ2を使えば、朝のルーティンをすべて自動化できます。
設定手順の例:
- SwitchBotアプリの「シーン」機能で、実行条件に「指定時刻」を選択し、「毎日朝7時」などに設定します。
- 実行アクションに、SwitchBotカーテンの「開ける」、スマートリモコンに登録したテレビの「ON」、スマートプラグの「ON」などを順に追加します。
効果: 設定した時間になると、カーテンが自動で開き、朝日が差し込み、テレビがついてニュースが流れる…といった、まるで映画のような朝を体験できます。
応用編5: お風呂や洗面所のカビ対策
温湿度計を内蔵しているハブ2だからこそできる、清潔な暮らしを保つための活用法です。
設定手順の例:
- SwitchBotアプリの「シーン」機能で、実行条件に「温湿度が指定値より高い」を選択し、湿度を「75%を超える」に設定します。
- 実行アクションに、ハブ2に登録しておいた浴室乾燥機や換気扇の「ON」を追加します。
効果: お風呂を使った後など、湿度が上がると自動で換気扇が回り始めます。これにより、カビの発生を抑え、常に清潔な空間を保つことができます。
応用編6: 外出・帰宅の自動化
外出時の消し忘れや、帰宅時の面倒な操作もすべて自動化できます。
設定手順の例:
- SwitchBotアプリの「シーン」機能で、実行条件に「スマホの位置情報」を選択し、自宅から「離れる」を設定します。
- 実行アクションに、SwitchBotロックの「施錠」、ハブ2に登録したすべての家電の「OFF」を設定します。
効果: 外出時にスマホが自宅から離れると、自動で鍵が施錠され、すべての家電がオフになります。これにより、鍵の閉め忘れや電気の消し忘れの心配から解放されます。
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5. SwitchBotハブ2とハブミニ、どちらを選ぶべき?徹底比較

SwitchBotのハブシリーズは、スマートホーム化を考える上で欠かせない製品です。ハブ2が新しく登場したことで、「既存のハブミニと何が違うの?」と疑問に思う方も多いでしょう。ここでは、それぞれの特徴を比較し、あなたに最適なモデルを見つけるためのポイントを解説します。
比較項目 | SwitchBotハブ2 | SwitchBotハブミニ |
---|---|---|
主要機能 | ハブ、スマートリモコン、温湿度計、ボタン機能 | ハブ、スマートリモコン |
ディスプレイ | 温湿度表示ディスプレイ付き | なし |
対応規格 | SwitchBot製品、赤外線リモコン、Matter | SwitchBot製品、赤外線リモコン |
デザイン | スタイリッシュなホワイト、物理ボタン付き | コンパクトなブラック |
電源 | USB-C、ACアダプター(別売) | USB micro-B |
価格帯 | 高い | 安価 |
それぞれがおすすめな人
- SwitchBotハブ2がおすすめな人
- スマートホーム初心者: これ一台でハブ、リモコン、温湿度計の役割を兼ねるため、複雑な機器を揃える必要がなく、手軽にスマートホームを始めたい方に最適です。
- 室内の温湿度管理をしたい人: 高精度な温湿度計が内蔵されているため、部屋の環境を可視化し、それをトリガーに家電を自動化したい人にぴったりです。
- 将来を見据えている人: Matterに対応しているため、将来的に様々なメーカーのスマートホーム製品を導入したいと考えている人には、間違いなくハブ2がおすすめです。
- デザインにこだわりたい人: 温湿度表示ディスプレイ付きで、部屋の雰囲気を壊さない洗練されたデザインを好む人にも適しています。
- SwitchBotハブミニがおすすめな人
- とにかく安く始めたい人: 最低限のスマートホーム機能(SwitchBot製品の連携、スマートリモコン)だけで十分という方には、価格の安いハブミニがコストパフォーマンスに優れています。
- 温湿度計をすでに持っている人: すでに別途温湿度計を所有している、または必要ないという方には、ハブ2の温湿度計機能が不要となり、ハブミニで十分な場合があります。
- 既存のSwitchBotユーザー: すでに他のSwitchBot製品(温湿度計など)を持っている方は、ハブミニでも十分に対応可能です。
6. よくある質問(FAQ)とトラブルシューティング
SwitchBotハブ2を使い始める際や、使っている中でつまずきやすいポイントについて、よくある質問とその解決策をまとめました。
- Q1. ハブ2がWi-Fiに接続できません。どうすれば良いですか?
- A. まずは、ハブ2をルーターの近くに設置してみてください。初期設定時は、Wi-Fiの電波が安定している場所で行うのが基本です。
- 2.4GHzのWi-Fiネットワークに接続しているか確認しましょう。ハブ2は5GHzのWi-Fiには対応していません。
- ルーターやハブ2を再起動してみるのも有効な場合があります。
- Q2. 温湿度の表示がおかしい気がします。
- A. ハブ2の設置場所を確認してください。エアコンの風が直接当たる場所や、直射日光が当たる窓際などに置くと、正確な数値が測れないことがあります。
- 壁掛けにする場合は、壁の温度に影響されないよう、少し浮かせて設置するのがおすすめです。
- Q3. アプリで家電のリモコンが登録できません。
- A. リモコンをハブ2の正面(赤外線送信部)に向け、できるだけ近づけて登録操作を行ってください。
- それでも認識しない場合は、アプリの「カスタマイズ」機能を使って、手動でボタンを一つずつ学習させていく方法もあります。
- 古い家電や特殊なリモコンの場合、信号が弱かったり、特殊な周波数を使っていたりすることがあります。
- Q4. Apple HomeKitでハブ2が見つかりません。
- A. ハブ2が最新のファームウェアにアップデートされているか確認してください。Matter対応のためには、ファームウェアのバージョンが最新である必要があります。
- スマホとハブ2が同じWi-Fiネットワークに接続されているか確認しましょう。
- Apple Homeアプリで、ハブ2を一度削除し、再度追加し直してみるのも有効な場合があります。
- Q5. ハブミニと併用することはできますか?
- A. はい、可能です。SwitchBotアプリ上では、複数のハブをまとめて管理できます。リビングにはハブ2、寝室にはハブミニを設置するといった使い方もできます。ただし、Matterに対応しているのはハブ2のみなので、HomeKitなどと連携したい場合は、ハブ2をメインに使うのがおすすめです。
7. まとめ:SwitchBotハブ2は「スマートホーム入門」の決定版

ここまで、SwitchBotハブ2の多岐にわたる機能と、それがもたらすメリット、さらには具体的な活用術までを詳しく解説してきました。
SwitchBotハブ2は、スマートホーム化のハードルを劇的に下げてくれる、まさに「入門機の決定版」です。
これ一台で、温湿度管理、既存家電のスマート化、そしてSwitchBot製品同士の連携という、スマートホームに欠かせない3つの要素をすべて網羅しています。特に、温湿度計を内蔵していること、そして最新の共通規格であるMatterに対応している点は、他の製品にはない大きな強みと言えるでしょう。
面倒な設定や複雑な配線は一切不要。
「エアコンの消し忘れを防ぎたい」「朝、カーテンを自動で開けたい」「出かけるときに家電をまとめてオフにしたい」といった、あなたの小さな「こうなったらいいな」を、SwitchBotハブ2は簡単に実現してくれます。
暮らしをもっと便利に、もっと快適にしたいと考えているなら、まずはこのSwitchBotハブ2からスマートホームへの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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